リチウムイオン電池電解液中の 炭酸エステルおよび添加剤の分析

   近年、電気自動車や電力貯蔵システムに用いられる、高 速充放電、長寿命化を実現させたリチウムイオン電池の普 及が高まっています。リチウムイオン電池は、電極、セパ レータ、電解液から成り立っています。その中でも、電解 液中の炭酸エステルや添加剤の組成や純度は、リチウムイ オン電池の品質や性能を保つうえで重要です。GCではこれ ら化合物の分析が可能です。 近年急速に拡大するリチウムイオン電池市場では、品質 管理の重要な要素として電池内の電解液分析が必要不可欠 です。品質管理では、限られたラボスペース内でできるだ け多くの検体を分析する必要があります。このような状況 において、省スペースかつ高い分析性能を誇るBrevis GC2050が有効な選択肢となります。 本アプリケーションニュースでは、Brevis GC-2050+FID を用いて、電解液に頻繁に用いられる数種の炭酸エステル と添加物の分析例をご紹介します。また、本分析ではキャリアガスはN2を使用しました。