オートサンプラーの自動希釈機能を用いた簡単操作による検量線作成の省力化

2024年10月29日

       HPLCによる定量を行う際、標準液や試料溶液の希釈調製はピペットなどを用いて手動で行われますが、このような作業には労力と時間がかかります。近年、業務の効率化や 生産性の向上を図るため、省力化を目的とした自動化が望まれています。また、有機溶媒が希釈液の場合、メスフラ スコを用いた検量線用標準液の調製に大量の溶媒を消費し ますが、HPLC分析に必要な試料量は数十µL以下と小容量です。

      Nexeraシリーズのオートサンプラーに搭載されている自動希釈機能を用いることで任意倍率の希釈試料を自動調製 し、そのまま分析カラムへ導入することが可能です。アプリケーションニュースNo. 01-00717-JPでは、超純水を希釈液とした検量線作成法についてご紹介しました。ここでは、 有機溶媒を希釈液とした分析例についてご紹介します。