ICPE-9820を用いたリチウムイオン電池正極材の主成分、元素不純物分析
2024年11月06日
リチウムイオン電池(LIB)は、小さくて軽量ながら大容量、すなわち高いエネルギー密度をもつため、スマートフォンや電気自動車をはじめとした多くの製品に使われています。しかし、発火や発熱のリスクがあるため安全性の確保が課題です。正極材の元素組成比は、エネルギー密度や安全性を左右する重要なファクターの一つとして知られています。
本アプリケーションでは島津マルチタイプICP発光分光分析装置ICPE-9820(図1)を用いて、LIBの正極材主成分元素と不純物元素を分析しました。また、分析値の妥当性確認試験、主成分についての安定性試験(長時間変動、5日間の日間変動)を行いました。