質量分析計を用いた食品および飲料中の食品添加物(亜硫酸塩)の分析

2025年10月16日

  亜硫酸塩は、酸化防止剤および漂白剤として使用される最も一般的な食品添加物の一つであり、ドライフルーツや野菜、冷凍エビ、ジュース、ワインなどのさまざまな製品に添加されています。非常に有用な食品添加物ですが、亜硫酸塩を含む製品の摂取によりアレルギーのような反応を引き起こすことが知られています。そのため、SO2換算で10mg/kg以上の亜硫酸塩を含む食品には世界的に表示が義務付けられていますが、一部の食品メーカーで未申告によりリコールが増加しています。また、米国では亜硫酸塩で処理されたサラダの摂取により亜硫酸塩が原因のぜんそくが多数確認され、生食を目的とする果物や野菜への亜硫酸塩の使用が基本的に禁止されています1)。 

     本稿ではFDAが提案する分析法を参考にした、LC-MS/MSを用いた食品および飲料中の亜硫酸塩の定量分析についてご紹介します。亜硫酸塩は0.2%ホルムアルデヒド抽出液と混合し、ヒドロキシメチルスルホネート(HMS)に変換して検出しました。検量線用標準試料には亜硫酸ナトリウムNa2SO3を、内部標準には同位体標識したNa234SO3を、それぞれホルムアルデヒド抽出液に溶解しHMSに変換して使用しました2,3)。ドライフルーツおよびワインにて添加回収試験を行い、良好な回収率を得ました。

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