GCMS-QP2050によるVDA278に準拠した自動車内装材から放散するVOCおよびSVOCの分析

2024年6月04日

    近年、車室内の発生ガスの低減に対する取り組みが進め られており、ドイツでは自動車内装材から発生する揮発性有機化合物(VOC)や中揮発性有機化合物(SVOC)を分析するための規格であるVDA278が作成されています。 VDA278は測定試料となる自動車内装材をTD用ガラス管 チューブに充填し、TDで加熱することで、試料から発生したVOC(-C25まで)やSVOC(C14-C32)をGC-MSに導入し分析します。このように自動車内装材中のVOCやSVOCを簡便かつ迅速に分析することが可能ですが、固体サンプルの直接加熱により高沸点化合物も同時に装置に導入されるた め、MS部の汚染が問題になっていました。

    図1に示すGCMS-QP2050は汚れに強い新型イオン光学系 を搭載しており、MS部の汚染を極限まで低減することが可 能です。また、新型インターフェースの搭載により従来吸着を起こしやすかった化合物であっても良好なピーク形状 と感度を得ることができるため、高沸点化合物を含むSVOC の分析にも最適です。

    本稿ではGCMS-QP2050とNexis™ GC-2030、サーマルデ ソープションシステムTD-30Rを組み合わせることで、 VDA278に準拠した自動車内装材中のVOCおよびSVOCの分析を試みました。

 

日系企業サポート窓口お問い合わせ : gaishi@shimadzu.com.cn (021)3419-3773

華東地区
上海分公司


上海市徐汇区宜州路180号 华鑫慧享城B2栋

華北地区
北京分公司


北京市朝阳区朝外大街16号
中国人寿大厦14层

華南地区
広州分公司


广州市天河区高唐路230号
广电智慧大厦

華南地区
深圳分公司


深圳市南山区粤海街道
高新南七道18号高新技术产业园区R3-B座1楼